3:夫に言えない秘密2
専務がうちに泊まりにきて私が夫に内緒で専務の精液を飲んであげたことで、その後の運命が変わったと言ってもいいだろう。
早速、翌日の昼に家の電話が鳴った。
「奥さん。昨晩はありがとうございました」
「……専務さん。電話は困ります」
「私ね。これからは、鈴木君を飲みに連れまわすのを、控えるようにしますよ。鈴木君も夜はあなたのような若い奥さんのもとへ早く帰りたいでしょうからね。私も飲みすぎて、鈴木君に、よけいことを口走ったりしてもいかんしね」
「……そんな。私、何も覚えていないんです」
「そうですか。じゃあ、昨晩のお返しに、食事をご馳走させてもらえませんか」
「えっ……夫も一緒にですか」
「あなたは、鈴木君が一緒のほうがいいの?」
「……いいえ。そう言うわけでは……」
専務は、夫に遅くまでかかる残業を命じて、その間に、私とホテルのレストランで会った。
ホテルの部屋の鍵がテーブルの上に置いてあった。
「奥さん。鈴木君はよくやってくれていますよ。来年は昇進を考えています」
「本当ですか」
「……本当ですよ。昨夜、おたくにうかがって印象がよかったのでね」
専務は私の顔ではなく、胸元を見ながら話していた。
「どうですか、部屋でゆっくり話しませんか」
「……」
いつまでも黙っている私に、専務の言葉は露骨になった。
「奥さん。昨夜あんたぐちょぐちょに濡らしていたじゃない」
「……」
「また泊まりに行って、今度はおまんこの中に出させてもらますよ」
「そんな」
「処女で結婚したんでしょ。鈴木君が酒に酔って自慢していましたよ。あのくそ真面目な鈴木君としかやってないんでしょう。ならば、変な病気の心配もないから生で中出ししてもこっちはぜんぜんかまわないし。妊娠しても鈴木君の子としか思われませんよ。だって毎晩のようにしているんでしょ」
夫の口の軽さと専務の卑劣なやり口への怒りがこみ上げた。
「言うこと聞いてくれれば、きちんとスキンをつけますよ」
断れば、昨夜のことを夫にしゃべるかもしれない。
そう思うと、最後には
「……これきりにしてくださいね」
とだけ言って、専務の脅迫に屈してしまった。
専務とのセックスはしかし最悪だった。
私の体を全て舐めてくれるサービスをしてくれたが、私にはただ不快なだけだった。
「濡れてこないな」
専務は不満を漏らした。
弟の自慰を手伝ったあとは、あんなに濡れていたのに、今は、私のあそこは乾いたままだった。
私の股間に顔を埋めて専務が舌で奉仕してくれても、私の中に快感は湧いてこなかった。
専務は私の性器を指で愛撫しながら、強引に舌をからめてのキスしてきたが、私の家で夫がトイレに行っている隙にキスされたときの、体に電気が走るような感覚は起きなかった。
専務は自分でペニスをこすって勃起させ、私の性器に挿入しようとしたが、スキンをつけて違和感を増した半立ちの中年の頼りない男性器を私の体はどうしても受け入れることが出来なかった。
最後は疲労と不快感が専務の表情に表れはじめた。
「奥さん、口でしてくれないか」
最後には、スキンを外しながら、湿った半立ちのペニスを私の口に押し付けてきた。
気分を害した中年男をフェラチオで射精させるのには膨大な時間がかかった。
ついに、専務は射精するために自分でこすり始め、半立ちのまま、私の口の中で射精した。
精液は苦いだけだった。
一度きりという約束だったが、専務のやりかたは卑劣で老獪だった。
夫がまとめた契約の慰労会と言う名目で、取引先の小林商会という会社が私も食事に招待してくれた。
呼ばれたフランス料理店に行くと夫の上司として専務も来ていた。
専務と夫が並んで座り、取引先の社長の小林の横に私が座らされた。
専務が夫の気をひいている隙に、小林の手が私の膝に伸びてきた。
すべては専務の策略かと思ったときはもう遅かった。
さすがに、席を立って帰るわけには、今更、いかなかった。
私は、夫に気付かれないように、表情を変えずに、小林のいやらしい指の感触を我慢した。
専務が夫に会社への電話を命じて、夫を廊下に出した。
3人になると早速、紳士づらをして高級スーツを着た二人のすけべな中年が打ち合わせをはじめた。
「小林社長、もう奥さんのパンティの中はびしょびしょでしょ」
「いや、このご婦人は股を開いてくれないのですよ」
「それはいけませんね。奥さん。どうせ濡れているのはわかっていますよ」
「……」
「濡れたパンティーでは気持ち悪いでしょ。脱いじゃったらどうですか」
「それはいい。そうしたら、今日の記念に私にくれませんか」
「……困ります」
「大丈夫、社長。鈴木君に言えば奥さんに頼んでくれますよ」
夫に知られたくないという私の弱みを突く卑劣な脅しだった。
屈辱感と怒りで頬が赤くなった。
しかし、私の口からでたのは
「トイレに行かせて」
と言う言葉だけだった。
「ま、しかたがないか。ここで脱ぐのは目立ちすぎますからね。そのかわり、速くしてください。鈴木君より早く戻ってきて社長にパンティを渡してくださいね」
トイレの個室で惨めな気分で、下着をぬぐと、予感通り、ひどく濡れてしまっていた。
まるでおしっこを漏らしたような異常ともいえる愛液のあふれかただった。
男の獲物として狙われると、恐怖でアドレナリンを分泌するように、愛液を分泌してしまう癖が私にはあるようだった。
ノーマルなセックスでは、全く濡れないのに、認めたくないが、男におもちゃにされると、興奮してしまう性癖のようだった。
席に戻ると、有無を言わさず、小林にパンティーを奪われてしまった。
パンティーは手のひらの熱で乾かそうとしたが、まだ湿っていた。どうせこれをネタに下品なからかいを受けるだろう。
それとも、後日に脅迫の材料として使われてしまうのか。
電話から戻った夫は、私のほうを見ようともせず、忠実な部下の顔で専務に何かを報告し始めた。
夫の姿はさもしい犬のようだと思った。
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