2007年12月07日

女子高生まりこ2

女子高生まりこ/藤堂はるか
2:少女のまなざし

 夕暮れの橙色の陽差しが、放課後の教室の中へと伸びている。
 高野まりこは自分の席で文庫本を読んで待っていた。
 教室には他の生徒は誰もいない。見回りに来る用務員には進路指導相談をしているから見回り自体控えて欲しいと根回し済みだった。生徒の薄っぺらな繊細さが重要視されるご時世に岩倉は初めて感謝した。
「遅れてすまなかった」
 岩倉が教室に入ると、まりこは顔を上げて立ち上がった。
「先生。話ってなんですか?」
 岩倉はまりこに座るように促すと、少女の前の席の椅子を借りて腰をかけた。まりこは少し怪訝そうな顔で座り、読みかけの文庫本を鞄の中になおした。
 岩倉はまりこを正視することはできず、少し視線を外した教室の壁を見つめながら切り出した。
「気を悪くしないでほしい。…噂で聞いたんだが、その…高野に良く似た女子が…その猥褻な…映像に出てたという…いや、高野に限ってそんなことはないと先生は思ってる…もちろん」
 言葉がうまく繋がらない。まりこの不快な表情を視界の端で見てとる。
「…そうなんですか?…気持ち悪い話ですね」
「ああ、そうだよな。うん…」
 それ以上会話が続けられなかった。だが否定的な返答をしたまりこに岩倉は安堵した。そして言わなきゃ良かったと激しく後悔する。黙っていれば、なかったことにしていれば良かったと。まりこはきっとひどく気分を害してるだろう。いたたまれなくて岩倉は立ち上がった。
「先生っ。待って…」
 急に腕を掴まれて、びっくりしてそのとき初めてまりこの顔を正面から見た。フラッシュバックしたのは昨夜のまりこの淫らな肢体だった。思わず、うろたえる。
「…な、なんだっ。高野」
「ほんとうは先生がそれを見たんじゃないんですか?」
 思いがけないまりこの言葉にまるで今自分の頭の中を盗み見られているような気がして、岩倉は激しく否定した。


「何言ってるんだ…俺は、話を聞いただけだ…それで、担任として確認を…」
「ウソつき。先生、ウソが下手です。今日ずっと私を見る目がいつもと違ってたのは見たからでしょ?ねぇ、先生、最後まで見ました?アレ、良かったですか?」
「何言ってるんだ。高野、お前じゃないんだろっ!?」
 岩倉は声を荒げて怒鳴った。まりこは物怖じせず、柔らかく微笑んだ。夕焼けに照らされたまりこの笑顔はひどく淫猥に見えた。
「先生は、ほんとうのコトを知ってるんでしょ?」
 岩倉は呆然として、今自分の身に起こってる事柄に対応しきれていなかった。
 岩倉に問いかけてきたまりこは豊満な胸を押し付けてきて深く口づけをしかけてきた。そして自らひざまずいて、岩倉の股間への愛撫を始めたのだ。
 机に寄りかかりながら、口元を押さえて、岩倉は改めて眼下へと視線を移す。
 まりこがひざまずいて、岩倉の赤黒くいきりたった太い棒に手を添えながら口いっぱいに頬張っている。映像とは違う、これは現実だ。
 昨夜ただ見てるだけしかなく、リアルにご無沙汰だった岩倉に抗う術などなにひとつ残されていなかった。道徳も理性も岩倉を止めることは出来なかった。
「んっ…んんっ…」
 まりこは亀頭の先から裏筋を丁寧に舐め上げて、舌を器用に絡ませながら勢いよく吸い込んでいく。強く、ときには優しく暖かく岩倉を包み込んだ。まりこはいつからこんなやり方を知っていたんだろうか。
「た…たかのっ…も…っ」
 岩倉が予感してそう言って引き離そうとするが、まりこはさらに吸引を強くした。
「…んうっ」
 岩倉はぶるっと体を震わせるとそのまま、まりこの口の中に白濁の液をぶちまけた。まりこの顔が一瞬歪み、ごくりと嚥下する音がした。飲み込みきれなかった液体は、まりこの口の端から零れ落ち、少女の制服を点々と汚した。
 まりこは丁寧に岩倉のものを舐めとって、ようやく顔を離した。口の端を流れたものも指先で掬い、赤い舌先がぺろりと舐め取った。
「先生のおいしい。すっごく濃くて…」
「た、高野…」
 信じられないものを見るような眼差しを送る岩倉にまりこはあのときと同じようにはにかんだ笑みをたたえて言った。
「ねぇ、先生。今度は私のココにちょうだい」
 まりこはぺたんと床に座り込んで汚れてしまったスカートをゆっくりとめくりあげた。むっちりとした柔らかな白い太ももが見えて、その奥は何もにも隠されていないあの黒い叢が見えた。いつからそんな姿だったのか?
「ね、先生…お願い」
 まりこの手が、岩倉の手を掴んで引き寄せる。ほんの一瞬目を伏せて、岩倉を上目遣いでまりこは見つめた。
「今日の先生の視線で勝手に感じちゃって、……すっごい濡れてダメにしちゃった」
 まりこは足を広げて、白く長く伸びた指先で叢を掻き分けていく。まっさらな秘密の花園が岩倉の目の前に見せ付けられた。少女自らの手で、花園の門が静かに開かれる。
「先生のをしゃぶってる間にこんなになっちゃったの…」
 花弁から朝露が零れるがごとく、そのピンク色の狭間から透明な雫があふれ出てくる。その様を見つめながら、岩倉の中で最後の何かが崩れ落ちた。
 岩倉はその最奥へ指を押し入れた。くちゅり、と音を立てて、指の進入をまりこは許す。まりこの中は思ったよりも狭く熱かった。「女」の中自体久々だったから、こんなものだったのかという思いもあった。濡れた狭い道を押し広げるように指でぐるりとかき回してやった。
「ああっんっ…、せんせぇ…っ」
 まりこは甘い声をあげて、岩倉の体ごと引き寄せて倒れこんだ。ガタガタと机と椅子が揺れる。
 まりこと岩倉の視線がぶつかった。もう岩倉はまりこの眼差しを恐れない、躊躇を覚えなかった。
「男の人ののそういう眼、大好き」
 陽は落ちてゆく。時が昼から夜へと移り変わるように、少女のはにかんだ笑みも女の愉悦の微笑へと変わっていくのだなと岩倉は湧き起こる劣情とは別に静かに思った。





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posted by 美咲 at 17:26| 女子高生まりこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする