2007年12月07日

女子高生まりこ5

女子高生まりこ/藤堂はるか
5:人込みの中で

 朝のラッシュ時の車内当然のように鮨詰め状態になっていた。
 高野まりこはその中でつり革を片手にぼんやりと流れていく景色を眺めていた。少し寝不足で、見慣れた景色はさらに眠気を誘うものだった。
「……っ」
 カーブにさしかかり、わずかに車内が揺れた時、まりこの尻にスカートの上から触るものを感じた。まりこは揺れのせいかなと思ったが、それはぴたりと離れなかった。多分、手のひらが当てられていると思う
−…痴漢?−
 まりこは思わず眉をひそめた。犯人は誰かと辺りを見渡すと、後方に立つ背が低くずんぐりとした体格の男と視線が合った。男は小さくいやらしげににやりと笑った。ビンゴ。こいつだ。
「っ!」
 まりこは例えようもない嫌悪感と嘔吐感に襲われた。
 手はゆっくりと上下に動かされた。大きくて堅い手がまりこの丸い尻の形をなぞるように撫で回してきた。避けるように身を捩ってみたが遅すぎた。手のひらはぴったりと吸い付かれたように離れない。
 手のひらはまりこの尻の大きさを確かめると今度は谷間へと進入し、ゆっくりとスカートを引き上げていく。
「…っ」
 まりこは思わず下半身に力を込める。痴漢の思うようにはなりたかくなかった。
 だが、スカートは無情にも引き上げられて、男の手はまりこの足を撫で回し始めた。ざらついた男の手がまりこの柔らかく滑らかな太ももの肌を滑る。
 薄い布のパンティの上から触れてくる男の手のひらの熱を感じる。
 つり革を持つ手にも力がこもる。声を出せばいいのに、そう思う。身をこわばらせているまりこに周囲は当たり前のように無頓着で、男は調子にのったのかさらに手を動かす。
 パンティの間から指をいれて、直接まりこの大きな肉まんの様な尻の弾力を味わうように揉みだした。
「……っ」
 男の手は決して粗野ではなく、優しく揉んでいくのだ。その若さを楽しむように、そして変わっていくまりこの反応を感じていくように…。
 まりこの中でふっと小さな芽のようなものが出てきてしまったのに気づいた。 それは、快楽という名前なのかもしれない。
「あ…」
 思わず小さく声が出てしまった。
 男の指が尻の割れ目を辿って、まりこの乙女の扉へとたどり着いてしまったのだ。まだ濡れてもいなかったそこに男はなんのためらいもなく指を当てて、優しく撫で始めた。
 ゆるく捲りあげられて、その中の硬くなっている豆にあたったとき、ビクンとまりこの身体が揺れた。
−あ、そこは……−
 まりこはさらにきゅうと尻に力をこめるけど、遅すぎた。男の指先はその硬い豆を転がしはじる。
「……んっ…」
 まりこは自分の意を反して、弄られている扉から雫が零れだしてしまっているのを感じた。
 男の指先はそのぬめりを絡めとるように蠢き、ずぷりと二本の指が侵入してきた。
「!…っ」
−ああっ、指が…なかをこすって…るっ…−
 まりこは漏れそうになる声をかみ殺すように堪えて身体に力をいれるが、逆にそれは中の男の指の感触を感じてしまうことになってしまっていた。
 車内の揺れのせいなのか、それとも抗いがたき快楽の波のせいか、もぞもぞと動く尻を止められなかった。抽出している男の指は確かにまりこの快楽を促していくが、それはまりこの中に物足りなさを生むだけだった。
−もっと奥にきてほしい。もっと太いものが、奥に…っ!−
 まりこのそんな貪欲な欲求を知ってか知らずか、男の指がぐるりと中で回され、一瞬さらに奥へと突かれた。
「あっ…!」
 思わず甲高い声が出て慌ててまりこは口をふさぎ、周囲を見渡した。周囲は我関さずという様でほっとしたとき、背後の男がくすりと笑ったのを聞いた。
「またね」
 囁くように言った時、電車が停車駅へと着いた。ずるりと男の指が引き抜かれて、男の姿は降りていく人々に紛れて消えていった。


「……っ」
 途端に脱力感と恐怖感に襲われた。ぐったりとつり革に寄りかかった。
「大丈夫ですか?」
 横から優しげな声が振ってきた。気だるげに顔を上げると、30代半ばの体格のいいサラリーマンが心配そうにまりこの様子を伺っていた。どうやら今の駅から乗ってきたらしい。ぐったりとしたまりこの姿に見かねて声をかけてきてくれたようだった。
「気持ち悪いんですか?」
「あ…」
 まりこは返答に困り俯くと、サラリーマンは申し訳なさそうに言った。
「俺も立ってるから席を譲れないですけど、寄りかかるぐらいなら大丈夫ですよ」
「はい…すいません…」
 小さく頷いて寄りかかると、男性特有の整髪料とスーツの匂いをまりこは感じた。
−ああ、男の人の匂いだわ…−
 胸の奥にずんとくるような感じがした。さっきまでいいように弄られていたところは物足りないまま放置されたまま、まりこの欲求は募る一方だった…。
 どうすることもできないまりこはただ大人しくサラリーマンの胸を借りていた。
「少し休んだほうがいいですか?」
「え、…?」
 顔をあげ、ちょうど上目遣いで見つめるような姿勢でまりこは問い返した。
「そんなに気持ち悪いなら次の駅で降りてベンチで休んだほうがいいんじゃないかなって…僕もつきあうし…」
 サラリーマンは親切心で声をかけた様だが、瞬間、我に返ったように慌てて付け足した。
「あ、いや、ヘンな意味じゃなくてね……僕がいなくてもいいんだけどね」
「…あ。そうですね…」
 まりこはほんの一瞬目を伏せて、それからゆっくりとサラリーマンを見上げる。
「ちょっとだけつきあってもらってもいいですか……?」




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posted by 美咲 at 17:42| 女子高生まりこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする